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精巣捻転症

目次

精巣捻転症とは~疑わしきはすぐ切開~

その名の通り,精巣がねじれてしまう病気です。
放っておいて対応が少しでも遅れると,精巣が機能しなくなり,早期発見がカギを握ります。
思春期前に多く,全体の2/3を占めます。新生時期,20-50代にも見られます。
左側に多く(左のほうが精索が長いといわれています),90度から多いと1440度(4回転)と回転数もさまざまです。
夜間に発症するのが特徴です。

症状

  • 一過性の繰り返す疼痛
  • 精巣腫脹
  • 発赤
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 下腹部痛
  • 発熱はなし(微熱程度は出現することあり)
  • Prehn徴候陽性(陰嚢をもちあげて痛みが強くなること)

検査

採血

WBC,CRPの増加の有無
有 精巣上体炎 無 精巣上体炎

採尿

膿尿の有無
有 精巣上体炎 無 精巣上体炎

ドプラー超音波検査

陰嚢の血流の有無
有 精巣上体炎 無 精巣上体炎
※ただし,全員が全員そうだとは限らず,問診を含めて総合的に判断します。

治療

手術

全例手術となります。早急に近隣施設に紹介します。
Golden time(精巣を救える時間)は4-6時間とされており,診断に迷いがあったり,手間取ることがあれば試験切開をするのが基本です。

手術方法

陰嚢を切開し,ショウ膜を開き,陰嚢内容を見ます。捻転を解除後,血流がもどれば固定して閉じます。
壊死が強ければ,摘除することもあります。(抗精子抗体の産生により,正常な精巣にダメージを与え,不妊の原因となるため)

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