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膀胱がん

目次

膀胱がんとは~タバコが危険因子になる~

膀胱がんは泌尿器がんの中で2番目に多いがんです。
タバコを吸われている方に多く血尿で見つかり症状がないことが特徴です。

症状

肉眼的血尿

膀胱癌の初発症状として、最も多く認められる症状です。
痛みは伴わないことが一般的です。

排尿痛、頻尿、排尿困難

まれに排尿時痛や下腹部の痛みが出現する場合があります。
この症状は膀胱炎と似ていますが、抗生剤を飲んでも治らないことが特徴です。

検査

尿検査

血尿の有無を調べます。
時には膿尿がでることがあります。

腹部超音波検査

大きな腫瘍であれば超音波で発見できることもありますが、小さいものは内視鏡で見つけます。
膀胱に飛び出した大きな前立腺を膀胱腫瘍と誤認することがあり,注意が必要です。

尿細胞診

尿の中にがん細胞が混じっていないかをcheckします。
Ⅰ~Ⅴで分類され,Ⅲ以上は要検査となります。
(ⅢはⅢa,Ⅲbの2タイプがあり,膀胱炎や結石で炎症があるときなどはⅢaになることもあり,必ずしもがんではないことがあるので経過を見ましょう。)

膀胱内視鏡検査

ゼリーの麻酔をかけて尿道から細い内視鏡ファイバーを挿入し、膀胱の中を観察し腫瘍の有無を確認します。
小さながんまで見つけることができます。

造影CT検査

膀胱がんがみつかった場合、尿の通り道である腎臓,尿管にがんがないか評価します。

膀胱MRI検査

膀胱がんの深達度をある程度評価します。
リンパ節の大きさなども評価できます。
膀胱がんの進達度で治療が変わっていきます。

膀胱がんのタイプ

表在性膀胱癌

根元が膀胱粘膜にとどまり、膀胱の筋肉に到達していない膀胱がんです。
大腸がんなどのポリープに似たイメージでよいかと思います。
内視鏡手術ですべて取りきれる場合が多いです。

※ただし膀胱がんは尿を介して空間的に移動するため,再発をしやすいのが特徴です。
そのため治療が終わった後も定期的な検査が必要です。

浸潤性膀胱がん

内視鏡手術で筋肉までがんが入り込んでいることが分かった場合、浸潤性膀胱がんの診断になります。
浸潤性膀胱がんは、他の臓器(肝臓,肺など)やリンパ節に転移することがありますので、まずは画像診断で転移の有無を確認します。
転移がなければ、膀胱全摘出術を行います。

治療

内視鏡手術~経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)~

膀胱がんの基本的な手術です。
全身麻酔もしくは腰椎麻酔にて、尿道から内視鏡を挿入し、膀胱の中で電気メスのループで腫瘍を切除します。
膀胱がんの深達度も評価するので,治療と検査を兼ね備えております。
術後,予防のために抗がん剤を膀胱に注入することもあります。

BCG治療

表在性の膀胱がんで再発を繰り返す方や,上皮内がん,グレード,大きさ,個数によってはBCG膀胱内注入療法を行うことがあります。
BCGとは結核の弱毒菌で,昔のはんこ注射で使用していたもので,その名前を思い出す方が多いのではないでしょうか。
尿道から細い管をいれ、そこからBCGを膀胱の中に注入します。1週間に1回,計6回行うのが標準です。

膀胱全摘術

膀胱の筋肉に浸潤が有る場合,こちらの手術になります。
膀胱を摘除し,尿路変向を行います。尿路変向には大きく分けて2つあります。

回腸導管造設術

小腸を一部遊離し,膀胱の代わりの袋を作り,そこに尿管をつなげその袋をお腹の外側に出してストマとして管理します。

新膀胱造設術

小腸を一部遊離し,膀胱の代わりの袋を作り,そこに尿管をつなげるところまでは同じですが,その袋と尿道をつなげます。
この場合は,訓練をすれば,手術前と同じく,自分で排尿できます。

転移がある場合

第一選択は抗がん剤治療になります。
現在、転移のある膀胱がんの治療薬は、抗がん剤以外の新しい治療薬である免疫治療の薬剤がでてきており,一昔前と比べると抗がん剤治療も選択肢が増え,副作用も抑えられてきております。

BCG治療

表在性の膀胱がんで再発を繰り返す方や,上皮内がん,グレード,大きさ,個数によってはBCG膀胱内注入療法を行うことがあります。
BCGとは結核の弱毒菌で,昔のはんこ注射で使用していたもので,その名前を思い出す方が多いのではないでしょうか。
尿道から細い管をいれ、そこからBCGを膀胱の中に注入します。1週間に1回,計6回行うのが標準です。

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