不眠症
目次
不眠症とは~睡眠不足は生活の質を落とします~
不眠症とは睡眠時間が長い短いというだけでなく,起きたときに体が重かったり,日中の眠気が強かったり、日常生活に支障をきたしてしまうことです。
日本では5人に1人とされており,年を重ねるごとに増えていきます。
入眠障害
お布団に入ってもなかなか眠れなくなります(30分~1時間以上)。
仕事のストレスや日常のストレスがきっかけで,寝たくても寝れない,日本人では1番多いタイプです。
中途覚醒
寝ている時に何度も目が覚めてしまうタイプです。
起きてもまたすぐ寝れますが,充分に寝た気がしないのが特徴です。
熟眠障害
眠りが浅く、目覚めたときにしっかり寝た気がしません。
高齢者や神経質な人に多いタイプです。
早朝覚醒タイプ
朝早くに目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまいます。
うつ病や高齢者に多く見られるタイプです。
原因
不眠症の原因としては、身体、環境、精神の3つの原因に分かれます。
身体
風邪や腹痛、頭痛など病気があって眠れないものです。病気の根源を治療すれば改善されます。
環境
引っ越しや,部屋が寒い,暑い,騒音で寝れないなど、環境の変化や環境自体が原因になっているものです。
最近ではスマホやパソコン,ゲームなどで脳が興奮状態になり,なかなか寝付けない若者も増えてきています。
精神
クリニックで一番こられる方がここに入ります。悩みがあったり,イライラしたり,翌日の会議で緊張して眠れなかったり,逆に,翌日楽しいことがあって興奮したりして眠れないといった経験が一度はあると思います。
この状態が長く続くと、不眠症となってしまうことがあります。
※うつ病も原因のひとつです。うつ病にかかっている場合、不眠症の症状が出ることがあります。
長期化するとどうなる?
- 集中力、注意力の低下,ミスの増加
- イライラ
- 日中眠い
- 仕事をしててもやる気が出ない
- 頭痛,腹痛などの身体症状
などの日常生活や,お仕事に支障が出てきてしまいます。
不眠症は、専門的には①入眠障害②中途覚醒③熟眠障害④早朝覚醒の4つに分けられます。
治療
生活習慣の改善
- 環境を整える
- 音楽や読書など頭をリラックスさせる。
- しっかり運動をする。
- あったかいミルクを飲む
※これは一例ですので,クリニックに来ていただければ,あなたに合う睡眠方法があるかもしれません。
薬物療法
不眠のタイプに合った睡眠導入剤を使用します。
睡眠薬は大きく分けて①超短時間型・②短時間型③中間型④長時間型と分かれます。
不眠症のタイプに分けて薬を使い分けていきます。
どうしても,睡眠薬は,依存性がある,一度飲んだらやめられない,睡眠薬を飲んだら,日中眠くて仕事にならないなど,誤ったイメージがあります。
最近の新しい睡眠薬は,依存性のないものや,朝に残らないものなど,次々に新薬がでております。
日常生活に支障が出てしまったら元も子もありません。
お気軽にご相談ください。