高血圧
目次
血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管の壁を押す圧力です。
高血圧とは、その圧力が一定以上高い状態のことをいいます。
平均の値は120/80mmHg(収縮期/拡張期)ぐらいですが,収縮期140mmHg/拡張期90mmHgを超えた時に、高血圧と診断されます。
高血圧が原因で,脳や心臓の血管イベントでの死亡者数は年間約10万人とされており高血圧のコントロールが寿命を延ばすことが分かってきました。
症状
特に高すぎなければ無症状の方がほとんどで,サイレントキラーとも呼ばれています。ただし,高血圧を放っておくと、動脈硬化が進みます。そして,臓器にも負担がかかってきます。
動脈硬化による重篤な病気
脳卒中,心筋梗塞,狭心症
臓器障害
- 心臓・・心不全
- 腎臓・・腎不全
治療
高血圧治療ガイドラインでは,130/80mmHg以下を目指します。
内服薬
Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬 を組み合わせていきます。はじめは少ない容量からはじめていきます。
- 左室肥大・・Ca拮抗薬やARB、ACE阻害薬
- 心筋梗塞後・・ARB、ACE阻害薬やβ遮断薬
- 心不全・・利尿薬
生活習慣の改善
塩分制限
成人男性で8g/日未満、成人女性では7g/日未満を目標とします。
適度な運動
血管を拡張させてインスリン抵抗性を下げるので、血圧を下げます。 (ウォーキング,スイミングなど1日30分以上の有酸素運動)
タバコ
ニコチンにより血管が収縮して血圧が上昇します。
アルコール
だめとはいいませんが,週2日の休肝日を作りましょう。1回のアルコール量が15g(缶ビール1本)までなら問題ありません。飲みすぎが問題です。