陰嚢水腫
目次
陰嚢水腫とは~光を当てると透ける~
精巣の周りに液体がたまって陰嚢が大きくなります。
陰嚢水腫は交通性陰嚢水腫と、非交通性陰嚢水腫に区別されます。
交通性陰嚢水腫
水腫がお腹の中とつながっているもの
非交通性陰嚢水腫
つながっていないもの
症状
無痛性陰嚢腫大
※大きさはさまざまで大きくなりすぎるとズボンにすれる,ひっぱられる痛みがあります。
検査
超音波検査
陰嚢に超音波を当てて,液体貯留があれば診断確定です。
高齢の方で注意しないといけないのはヘルニア(腸管が入り込むこと)のこともあり,しっかりとした鑑別が必要です。
治療
水腫の穿刺
超音波ガイド下に針を刺しお水を抜きます。
穿刺で水を抜いても一時的なもので再度たまってくることに注意しましょう。
※穿刺を繰り返すと感染を引き起こしますので,基本的には手術がお勧めです。
手術
局所麻酔下に陰嚢を切開し,精巣の周りの固有しょう膜という水の溜まった袋をトリミング(小さく)し再度お水が溜まらない様にします。