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男性更年期障害(LOH症候群)

目次

男性更年期障害とは~更年期障害は女性だけじゃない~

女性の更年期障害はよく知られていますが、男性の場合も歳をとってくると男性ホルモンが低下し、様々な症状が出現します。こうした男性の更年期障害はLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれています。
40代から80代までの方に症状がみられ,比較的,中高年に多いのが特徴です。
放っておくとつらい症状が続いて,仕事や普段の生活に支障をきたします。
男性ホルモンであるテストステロンは、10代に分泌が増加し20代でピークを迎え、その後は徐々に低下していきます。この低下に急激な変化があると下記の症状を引き起こします。

症状

大きく分けると身体症状,精神症状に分かれます。

身体症状

  • 勃起障害(ED)
  • のぼせる
  • 全身の倦怠感
  • 関節の痛み
  • 筋力の低下

精神症状

  • 不眠
  • やる気がない
  • なんとなくイライラする
  • 性欲がなくなった
  • 物忘れ,記憶力が落ちた
  • うつ症状

検査

問診

症状、既往症の有無やその内容、服用している薬の聴取

血液検査

テストストロン値(特に遊離テストステロン)を調べ男性ホルモンの低下がないか評価します。(採血は朝方行います。)
国際的には、血中のテストステロン値が300ng/ml以下であると、男性更年期障害と診断します。
遊離型テストステロンが7.5pg/ml未満なら男性ホルモンが明らかに低いとされ、さらに7.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満を男性ホルモンが低下傾向にあると判断します。

*LOH症候群の診断基準
  • 血清総テストロン値が250 ng/dL以下で、症状がある場合に性腺機能低下症(LOH症候群)と診断。治療を考慮する。
  • 総テストステロン値が 250 ng/dL以上の場合には、遊離テストステロンも測定する
    遊離テストステロンが7.5 pg /mL 以下であればテストロン補充療法を考慮する。

※ただテストステロンが低下がなくても症状の強い方はたくさんいらっしゃいますので,総合的に判断いたします。

AMSスコア

LOHの診断を補助するスコア表です。

加齢男性性腺機能低下症の調査表(HeinemannのAMSスコア)
1.総合的に調子が思わしくない

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

2.関節や筋肉の痛み

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

3.ひどい発汗

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

4.睡眠の悩み

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

5.よく眠くなる、しばしば疲れを感じる

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

6. いらいらする

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

7.神経質になった

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

8.不安感

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

9.からだの疲労や行動力の減退

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

10.筋力の低下

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

11.憂うつな気分

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

12.「絶頂期は過ぎた」と感じる

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

13.尽き力た、どん底にいると感じる

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

14.ひげの伸びが遅くなった

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

15.性的能力の衰え

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

16.早朝勃起(朝立ち)の回数の減少

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

17.性欲の低下

|なし(1点)|軽い(2点)|中等度(3点)|重い(4点)|非常に重い(5点)|

  • 17~26点:男性更年期障害ではない
  • 27~36点:軽度男性更年期障害の可能性
  • 37~49点:中等度男性更年期障害の可能性
  • 50点以上 :重度男性更年期障害の可能性

甲状腺機能低下症 、亜鉛欠乏症

上記をLOH症状ある方は、隠れている場合がございます。TSH、T3T4も同時に検査します。

治療

テストステロン補充療法

LOHの診断となればテストステロンを補充していきます。

漢方薬

各々の症状に合わせてオーダーメイド治療いたします。

タダラフィル

タダラフィルも男性更年期障害で有効といわれております。

排尿障害もある場合は併用していくこともできます。

ノベルジン(亜鉛補充)

亜鉛が低下している場合も男性更年期様の障害が出ることがあります。

採血の際に亜鉛も同時に測定いたします。低下傾向であれば補充します。

ます。

生活習慣の改善,指導

ストレス,喫煙,飲酒,生活習慣など,原因は多岐にわたります。

LOH症候群は,症状,訴えがさまざまです。ここ最近なんかおかしいな,LOHかもしれないなどお悩みの方は,まずはお気軽に受診していただき,皆様の症状に合わせて治療させていただきます。

※男性更年期の治療は、基本的に保険適用で治療できますが、テストステロン値が基準値以内であるとホルモン補充療法の治療が基本的にはできません。

その場合自費治療となります故、医師と相談してみましょう。

【自費料金】

初診料 3300円

再診料 1100円

テストステロン検査 3,300円

亜鉛検査 3,300円

エナルモンデポー 250mg 3300円

注射代 500円 

 

 

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