精巣上体炎
目次
精巣上体炎とは~捻転症と間違えないように~
精巣上体は、副こう丸と呼ばれています。
精巣の後方にあり、精子の輸送,成熟,貯蔵をしています。
年齢により原因が異なります
小児
アデノウイルス、ムンプスウイルスなどのウイルス
若い男性
性感染症である淋菌、クラミジア
中年から高齢者
前立腺肥大症、神経因性膀胱、糖尿病など
症状
- 発熱(38℃以上)
- 悪心
- 全身倦怠感
検査
触診
精巣、精巣上体の腫脹、圧痛を確認します。
陰嚢を持ち上げると痛みが軽減する(Prehn徴候なしと診断)
検尿
白血球,細菌がいないかを確認します。
尿培養検査
ばい菌の種類を特定します。
エコー検査
精巣上体の腫大,血流の増加を認めます。
※精巣捻転症との鑑別重要でこの場合は血流がありません。
採血
白血球数、CRPがの上昇ないか確認します。
治療
軽症
内服の抗生物質を使います。
中等度~通常4,5日程度点滴を行い、炎症が低下していけば抗生物質の内服治療をを3週間程度行います。
膿瘍形成
切開排膿をします。