睡眠時無呼吸症候群(SAS)
目次
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは ~いびきがうるさい旦那さんがいたら、一度検査を~
・定義・重症度
・症状
・種類・原因
・検査(フローチャート)
・治療
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
SASは睡眠中に何度も呼吸がとまり、ぐっすり眠ることができない病気です。
潜在患者は人口全体で2-3%といわれており、放っておくと高血圧、心臓病、脳血管の病気につながります。
また、睡眠不足により、日中の居眠りなどのもつながります。
定義・重症度
無呼吸・・呼吸が10秒以上止まること
低呼吸・・呼吸が浅くなること
SAS・・⓵一晩(7時間)の間に10秒以上の無呼吸が30回以上起こる
②睡眠時間1時間あたり、無呼吸、低呼吸が5回以上
【AHI】 無呼吸低呼吸指数
重症度 |
正常 |
軽症 |
中等度 |
重症 |
回数※ |
0-4 |
5-14 |
15-29 |
30以上 |
※1時間あたりの無呼吸、低呼吸回数
症状
寝ているとき:いびき、息が止まる、呼吸が乱れる、苦しくて目が覚める、夜間頻尿
日中:強い眠気、居眠り、頭痛、集中力の低下、倦怠感
種類・原因
閉塞性:上気道閉塞による。太っていること原因になるが、日本人特有の短く平らな顔、小さな顎など、日本人に多い。
中枢性:気道は開存している。心機能低下の方に多い。
検査(フローチャート)
- 問診・スクリーニング
ESS(エプワース眠気尺度)11点以上(24点中)
- 簡易型検査
自宅で行います。
呼吸状態、酸素飽和度測定
- 精密検査
入院して行います。睡眠中の呼吸、脳波、酸素飽和度、心電図
治療
【CPAP】
鼻より空気を送り、閉塞した上気道をおしあげ睡眠の質を向上します。
中等以上の閉塞性SASに対して第一選択となります。
他には生活習慣改善、マウスピース、外科手術などがあります。
いびきが気になるというご家族の方、パートナーの方がいたら、お気軽にご連絡ください。