包皮炎
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包皮炎とは~子供に多いが,最近は高齢者にも~
男性のおちんちんの皮を包皮と呼びます。
乳児期は包皮が覆っていますが,だんだん大人になるにつれて皮がめくれるようになります。
包皮がかぶっていると,そこにばい菌が感染することがあります。
乳幼児に多いのが特徴です。
お母さんが,男の子のちんちんの構造を理解していないと,皮を無理やり,剥いてお風呂で洗ったりしてしまい,炎症を起こしてしまうことがよくあります。
最近では,高齢の方で皮がかぶっている方にもみられることが多くなりました。
これは糖尿病などの基礎疾患があったり,免疫低下が原因でばい菌感染しやすいと考えられます。
症状
- 包皮の赤い腫れ
- 包皮先端の痛み
- 尿が出ない(閉塞性亀頭包皮炎)
- 排尿時痛
検査
視診
視診で診断できます。
尿検査
ばい菌の有無を調べます。
治療
抗生物質
数日内服すれば症状は落ち着きます。
軟膏
ステロイド性の軟膏をぬり,炎症を取り除きます。
包皮拡張
高齢の方で包皮がくっついて尿が出なくなる方は,一時的に包皮をペアンなどで拡張し,尿道カテーテルを留置することがあります。
背面切開or 環状切開術
包茎が強く,尿がうまく出せていない場合は包皮を切開し排尿できる状態にします。